肋骨骨折におけるエコー検査の有用性

カテゴリー:

久しぶりの更新です。
最近何かとバタバタしていてブログの更新をサボっていましたm(._.)m
早いものでもう3月に突入しましたね。
3月といえば花粉症の季節です。
もうすでに症状が出てきていますが、私自身はヒノキの方がきついのでこれからが思いやられます…。

さて、今回は先月来られた患者さんの話をしたいと思います。
70代後半の男性の方で、「一週間前に前のめりにこけて、その後痛みはなかったが3日程前から右の胸の下あたりが痛くなってきた」と訴えて来院されました。
寝返りや起き上がりは何とかできているものの、深呼吸での痛みを訴えていました。
肋骨を押さえると痛みがあったため、骨折を疑いエコー検査を行ったところ骨折が判明しました。

今回の方のように、その時は何ともなくても時間が経過してから痛みが出てくる場合もあります。症状の出かたは人それぞれですからね。

その後、応急処置をして整形外科に対診したところやはり肋骨骨折でした。

しかし肋骨骨折に関しては、レントゲン検査をしても見落とされやすいことをご存知でしょうか?
骨折の程度にもよりますが、レントゲンでは4~5割程度しかわからないとも言われています。
逆にエコー検査では微細な骨折がわかるため、8~9割といった高い確実性がえられます。

もちろんレントゲン・エコー検査ともにメリット・デメリットがあるので、トータル的にみて一概にどちらが良いとは言えません。

上の写真は初検時のもので、はっきりと骨折しているのがわかります。
下の写真は約1か月後のもので、骨が盛り上がってくっついているのがわかります。

この患者さんは2~3週間程で痛みはなくなり、日常生活における支障はなくなりました。
早く良くなられてよかったです( ´∀`)

世間では、整骨院・接骨院で「ケガをみてもらえる」ということをご存知でない方も多いと思いますので、覚えていただければ幸いです。