エコー検査で早期発見!(骨折)
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当院は、超音波観察装置(エコー)を導入しています。
平成28年4月の開院から間もなくして、エコーを導入しました。
もう1年以上が経ちますが、「エコーがあってよかったな…」と実感しています。
つい先日の話です。
バレーボール中に左環指(薬指)を突き指した患者様が来院されました。
受傷機転と臨床所見から骨折(マレットフィンガー)を疑い、エコー検査を行ったところ、末節骨に骨折が確認できたため、整復と固定をした上で整形外科に対診しました。
結果、整形外科の方からは「左環指末節骨骨折」との回答を得ました。
このようにエコーがあることによって、自信を持って処置ができます。
骨折に関しては明らかな場合を除いては、ある程度予測はできても皮膚の上からでは「疑う」ことしかできません。
そこで、エコーがあると確信が得られ素早い判断と処置が可能になります。
今回のケースにしても、もしエコーがなかったら簡易なテーピング固定くらいで整形外科への対診もしていなかった可能性も考えられます。
私自身、病院勤務時代に多くの指の骨折の症例をみてきました。
もちろん骨折の程度や年齢などによって違いますが、指に関しては拘縮などの後遺症が残りやすいです。
こういったことからも、今回素早く対処できたことで、患者様の良い予後に少しでも繋がればと思います。
単なる突き指だと思って甘く見ない方がいいですね(・・;)